何かのための覚書230518


己六才より物の形状を写の癖ありて 半百の此より数々画図を顕すといえども 七十年前画く所は実に取るに足ものなし 七十三才にして稍 禽獣虫魚の骨格 草木の出生を悟し得たり 故に八十六才にしては益々進み 九十才にして猶其奥意を極め 一百歳にして正に神妙ならん与欠 百有十歳にしては一点一格にして生るがごとくならん 願くば長寿の君子予言の妄ならざるを見たまふべし
——葛飾北斎(江戸時代の絵師)

 

六十、七十は鼻たれ小僧、男ざかりは百から百から、わしもこれからこれから
——平櫛田中(明治〜昭和時代の彫刻家)