なぜかガラル転生したコライドンだけど、イケメンなのですべて何とかなった 35話

コライドン兄貴陵辱パート、ひとまずここまでにしときます

単発エロで数万字費やすの、初めてしたけど、悪くないけどシンドいですねえ!

 

35

 

「はあっ!……ふぅ……くはぁ!……はあっ!……」
「あー、クソやべっ、気持ちっ」
 ガブリアスの腰振りは調子づいてきて、テンポが次第に早まってくる。こんなものが普段大人しく股ぐらに収まっていることが信じられないほどの巨大さなペニスは、難なくコライドンの中に出たり挿入ったりを繰り返していた。出し挿れされるたびに、ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ……水音が辺りに響き渡る。それはいかにも掘っている、という印象を呼び起こす音で悍ましかった。
 そんな光景をジャラランガは見せつけられているのであった。今すぐ止めに入りたいが、背後にいるミライドンがそれを許さなかった。その機械のような腕から電磁波を浴びせられて、満足にカラダを動かすことができなくなってしまう。
「ナンダカとても麗しいデスね」
 ミライドンは無機質な口からそんな言葉を吐いたが、ジャラランガには言っていることの意味が微塵も理解できなかった。
「けっ! 何きょとんとしてんだよ? ほら、もっとようく見とけよ!……」
 挑発するようにガブリアスは言い、それに合わせてツツケラが木の幹に向かって突っつくような勢いでコライドンの奥までペニスを突き挿した。
「ぅぁあぁあっぁああ゛っ!」
「ほらほら、テメエの友達、お堅そうなクセしてどうしようもねえ淫乱だぜえ!」
「あ゛、ぉっ……ぢっ……ぢぎゃっ!」
「今さら恥ずかしがってんじゃねえよド変態!!」
「……っっっ!」
 鰭でしこたま尻肉を打ち付けられ、コライドンは痛みと羞恥のあまり顔面を草地に擦り付ける。さっき自分が逆の立場で犯したプテラオンバーンがしたのとまったく同じ仕草をしていると、ボンヤリ思った。痛い、苦しい、恥ずかしい、けれど止められない、気持ちいい、いや、よくわからない、けれどやっぱり痛い、苦しい、恥ずかしい、けれど……ペラップが早口で捲し立てる話が全く耳に入ってこないのと同じように、この目まぐるしい感情の揺らぎを全く整理することができないまま、雄として屈辱的な姿勢を取り続けていた。股から伸び出た肉棒はさっきから勃起しっぱなしで、むしろ激しく血が循環して心臓のようにドクドクと音を鳴らしていて、はしたなかった。
 汚い水音を股間から鳴らしながら、ガブリアスは先ほどの事の顛末をジャラランガに向けて語った。幾分誇張は混じっていたが、したことに間違いはなかった。コライドンは改めて自らの行為を恥じて両腕の中に顔を埋め、影の差した地べたを見るともなく見たが、そうすると余計に意識が臀部に向かってしまい、痛いような、こそばゆいような感覚がなおのこと増していくのだった。
 ジャラランガは黙ってその話を聞いていた。風に揺られて鱗がジャラジャラと音を鳴らす。ガブリアスがコライドンの肉体にぶつけて立てる音と比べるのは論外なほどに、純粋無垢な音だった。今、カマを掘られているコライドンにとってはなおさらそう聞こえた。まるで、ガラルという勝手も知らない地方に来てからずっと自分のことを気にかけてくれた相手が、急に遠い、別世界の見知らぬ誰かになってしまったかのように。
「ん゛ぅぉっ!……お゛お゛っ!……ぅきゅうう゛!」
 トクン、と尻の奥が鳴った。それを皮切りに突然、直腸の内側から尿意のようなむず痒さがジワジワと込み上げ、コライドンは思わずバチュルのようにカラダを震わせた。もう少し刺激を与えられたら、堰を切って何かが解き放たれそうな気がし、コライドンは雄としての本能的な危機を抱かざるを得なかった。まずい、不味い、マズい。しかしそう思っているうちに、もうその来たるべき感覚のことしか考えられなくなっている自分に唖然とする。それを解き放たないことには、全身の内側を燻すような火照りも、けたたましい勃起も、まるで収まりそうになかった。
(……イキたい)
 何よりもそんな言葉が脳味噌から搾り出るように出てきた。いま、この瞬間まで、コライドンはそんなことを思い、願うなんて思いも寄らなかった言葉だった。
「あ゛! い゛っ! いぎっ!……」
 尻奥から何かが激しく痙攣するかしないか、すんでのところでガブリアスのペニスは急に後ろへ引き下がった。不発に終わった尻は、欲望を発散しきれないまま虚しく揺れた。
「うお゛っ!……」
「まだイカせてやるワケねえだろ! せっかくなんだからもっと味わわせてくれよお?」
 寝かせた爪でガブリアスが尻を撫でながら、尖った口先を筋肉がみっちりと詰まったクッションのような肉の中に埋めると、ピチューの微弱なでんげきを浴びせられたかのように、コライドンは総毛立つ。
「はあ゛っ……はあ゛っ……!」
 体温を調節するグラエナのように、コライドンは口から舌を垂らし、舌先から汗と唾液の入り混じったトロミのある粘体が糸を引いて落ちるままにさせた。コライドンが突っ伏した草地は雨も降っていないのに、すっかり露に濡れていた。草の匂いに種々の雄の臭いが混入していた。ガブリアスは腰の振りを緩めていた。ぴちゃ、ぴちゃと尻の中で肉と肉が絡み合う音がくぐもる。凶悪な肉棒の硬さと大きさは相変わらずだったが、その先っぽはコライドンの疼くところを周到に避けている。
 ガブリアスはわざとそうやっていることがコライドンにはわかった。コライドンの雄のオーガスムが爆発する直前を見極めて手加減をし始めたのだ。
 そういえば、さっきオンバーンが、ガブリアスに掘られていた時のことを思い返す。彼もまた、全身を激しく震わせるほどに絶頂しかけたところで何度もガブリアスに寸止めされ、この苦しい宙吊りの状態で焦らしに焦らされていたのだった。ガッツリと尻穴を攻められるたびに、大っぴらに口を開き、両耳を大音量を撒き散らすスピーカーのように振動させながらオンバーンは狂ったように叫び散らしていたのは、まるで今にも残忍な手段で殺されようとしている奴隷の哀れな姿を思わせたが、その心情がどういうものだったのかコライドンは自分の尻で理解しつつあった。
 いま、俺もそれと同じことをされようとしている。とくん、心臓が気味悪いほどに収縮する音がしたが、それはこれから起こることへの戦慄なのか、それとも——期待? コライドンはもう考えたくなかった。
 ジャラランガは砕けそうなほどに拳を握りしめた。鱗を凛と鳴らしながら首を頻りに振り、気を確かにしようとした。力こぶに限界まで力を入れて、何とか麻痺からカラダが動きそうなタイミングを見計らって、ミライドンの拘束から逃れようとするもことごとく無駄であった。
「クソっ、離せ、離せよ!」
「まあまあ、そうオ怒りなさラズ、ジャララランガ……サン」
 ラが一つ多いことに突っ込む余裕はジャラランガにはなかった。
「怒るに決まってんだろ! こんなもん! こんなもんただの……!」
「さっきからジャラジャラジャラジャラうっせえんだよボァカ!」
 そう嘲って、ガブリアスはわざとらしく哄笑する。
「テメエは、俺がこんな風に腰振っただけで咽び泣いてたよなあ?(そう言って、ガブリアスがまたコライドンに手ひどく腰を打ち付ける。尻の奥がまたトクン、と鼓動した) お話にならねえクソまんこだったぜ! ちっとは、コイツを見習っとけ?」
「っせ……!」
「マアマア、ここは高みの見物と行きまショウ」
 ミライドンの常軌を逸した言葉はジャラランガを閉口させる。
「そもそもからシテ、コライドンサンはこうなることが本望なのデス。邪魔立てシテとか、そういうのはイケないと思イます」
「好き勝手なことほざきやがる! テメエらにとって都合がいいことばっかり抜かしやがって!……」
「シカシ事実といたしマシて、ガブリアスサンに着いて行っタのは、コライドンサンでした。第一、本望デなければ、雄と雄ドウシ交わることモないノです?」
「悪ぃ、何言ってんのかわかんねえ……ホント、全っ然わかんねえ!」
 全身の血管がはち切れそうだったが、この怒りをぶつけようにもミライドンに拘束された両腕はぴくりとも動かない。感情が肉体の内側に膨らんで耐え難かった。
「で、さっきから往生際が悪いんじゃねえの、コライドンの兄貴ぃ?」
 興奮と嗜虐心が高まるあまり、ガブリアスの口調は誰かを演じているように上ずっていた。爪をフックのようにして、コライドンの両脇を抱え上げると、上体が磔されたようになる。股ぐらで硬くなったままの肉棒は、今やジャラランガたちの前に晒されて、直立したまま、跳ねるようにピチピチとはためいた。首をもたげぷるぷると震えながら悶えるコライドンにガブリアスは顔を親密げに顔を寄せ、ふっと熱い息を吹きかけた。
「喜べよ、もっとキツいのくれてやっからな!」
 盛り上がった肩甲骨が作る谷間に、ガブリアスの胸の峻厳な稜線が密着していた。生温い肌膚の柔らかい感触が、何とも言えない気持ちをコライドンに催させる。
「ん゛うっ!……ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛! い゛っ!……あぎゃぎゃぎゃ……ぎゃ゛っ!……」
 されているのは一方的な陵辱なのにもかかわらず、ジャラランガが言う通り、これはガブリアスたちにとって都合の良いことばかりであるはずなのに、そんなやり切れない感情を飲み込んでしまうくらいに、獣欲が全身を駆け巡っていた。カラダの内側に溜まる欲望はペニスを出し入れされるごとに増えていく一方だ。押し寄せる快楽を堪えようとすれば、さらに強い快楽が襲ってくるだけだった。直腸だけでなく、思考までもガブリアスのチンポの形に変えさせられていくかのようだった。
「んぐぁぁぁぁあああああああぁっ!!……いぎっ……ぃいいいいぃ゛っ!……」
「おっと!」
 あと少しでこの化物じみた性欲から解き放たれようかとするところで、またしてもガブリアスはピストンを緩めた。コライドンの屈強な肉体は既に至るところがすっかり敏感になってしまった。ガブリアスの爪が、腕が、胸が、腰が、腿がほんの少しでもカラダに触れるたび、静電気がパチっと弾けるように、コライドンは打ち上がったみずポケモンのように全身を跳ね上げ、筋肉をことごとく緊張させた。
「ぐうっ!!……ぐは……あ゛っ!!……」
「おらっ! ありがとうございますって! 言って! みろよ! 変態!」
「お゛おっ!……お゛っお゛っお゛っお゛っ!……ぅお゛おおおん゛っ!!」
「ケツマン! ぶち犯して! くれてありがとう! 嬉しくて! ケツがあっ! 泣きそうですって! 言って!……みろよ!」
「お゛っお゛っ!……お゛っ……お゛お゛お゛お゛っ!」
「へへっ! さてはケツでイキてえんだな? だったらイキてえ、って俺に言ってみ?……」
「!」
 イク、という言葉を耳元で聞かされた途端に、自分がもう観念してしちまうだろう、とみらいよちするネイティオのように確信された。いずれにせよ、にっちもさっちもいかなかった。我慢し続けてもいずれ耐えられなくなるのは間違いなかった。それだったらいっそ、どんなにみっともなくったって、そう言うしかない。そんな合理的で不合理なことを思った。
「たっ゛……だの゛む゛ううううっ……!」
 これ以上ないほどに情けないことを言っていることはよくわかっていた。けれど、すぐそばでジャラランガに見られているということももう気にすることなんてできなかった。そんなことよりも頭の中はただ一つの切なる願いでいっぱいだった。もしこの場にジラーチが現れ、1000年に1回だけできるお願い事を訊ねられたとしても、コライドンは咄嗟にその願いを口走ってしまっただろう。
「もう゛、何でもいい゛……どうなっでもいいがら早ぐ……」
 イカせてくれえええええええええっ!——
 鏡池の一帯が一瞬静まり返った。腹の底から出た懇願は、ちょうど草むらで眠りに就こうとしていたサイホーンたちの目を開かせた。
「ええ、エエ、とてもいい心掛けです、コライドンサン」
 ミライドンは頻りに首を前へ後ろへ動かしながら言った。
「いい子だぜ!」
 ガブリアスは爪の腹でコライドンの首根っこを強く押さえ付けた。抱えられた体勢から地面に叩きつけられ、喉袋がパンクしたタイヤのように底が潰れ、顔はキツく地面に押し付けられる。尻だけを突き出す格好になったコライドンに向かってガブリアスは膝立ちになり、勝ち誇ったような表情をしながら、まるで蒸気機関のような速さで腰を動かし、トドメを指しにかかった。
「ほら、ケツマン締めやがれ! とびっきりの一発くれてやるからなあ!」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ぎゅっ!……う゛っ……あ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!……」
「イケ! ほらイケよ早く! くっ!……いいぜ……俺もイッチまうぜぇ……!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!!……
 汚喘ぎするコライドンを前に、成す術ないジャラランガはただ弱々しく首を力なく横に振ることしかできなかった。鱗の音は儚げに鳴ったが、すぐ雄龍のけたたましい嬌声に掻き消されてしまった。