雑記220407

 博物学、というものがてんでできない。
 道端に咲いている草花の名前がわからない。ふと空を横切っていった鳥の名前がわからない。虫だってそうだ。一枚の絵の前に立ってみよう。何とも言えない色合いだなあ。しかしその色の名前がわからない……とこんな具合。要は認識が大雑把なのである。鳥は鳥、せいぜい鳩か雀くらい見分けがつけばそれで良かろう、と無意識に思っているせいか、いくら調べてもすぐ忘れてしまう。小学館かどこかの博物図鑑を常に大事に抱える子ども時代を送らなかったことを、今更後悔し始めている。
 そんなんで創作やれんのか、と自問すればとても恥ずかしい限りなのだけれども、小説は専門的な内容に手を伸ばすのでもない限りはそうした知識を必要としないから、ごまかしごまかしやっている。辞書アプリだってiPadにぶち込んであるし、最低限の情報ならグーグルでも調べられる(もちろんそれ故の浅さは出るけれど)おかげで、浅学非才を恥じらいながらなあなあ書いているわけだ。どこか居心地の悪さを感じないでもないけれど、絵師で言えばクリスタの補助機能みたいなものだからそこは大目に見て欲しいと、誰に向かってとも知れずに言っている。
 ましてや二次創作の字書き、コンプレックスは数多い。それをどうにか払拭したいと思いつつも叶わないまま、相変わらずキーボードを前に唸り続けている。