雑記230927

 なんだか久々に吐露するように書かねばいけないと思ったからここに書く。

 書き続けてはいるし、時折それに苦しみを感じないこともないが、結婚歴の長い夫婦には理由もなく関係が冷え込むようなこともあるのと一緒で、完全に嫌気が差すこともないから、書くことは好きだというか性に合っていると言えるのだろう。ただ、軽快じゃない。
 足に重りをつけたまま走り幅跳びをしているようなぎこちなさ、やりにくさ、要するに気持ちがよくない。こういう状況がこのところずっと続いている。『逃げ去る者たち』もそうだ『働くクリムガン』もそうだ『白昼の虎穴』も『走れモトトカゲ』も『百代の用心棒』もそうだ、なんだったらコライドンのものもそうだし、『Farewell』もそうだ、遡れば『僕ら、砂の箱庭で』のときから既にそうだったかもしれない。記録でいえば8メートルを越えられないもどかしさ。跳躍のあとで首をひねるジャンパーのような納得のできない感じが付きまとっている。とかく書いているうちに、どうにかしてカラを破れればいいのだが。
 これだけの文でも自分は書いたり消し書いたり消ししている。つらつらと書き綴っている文章に、言い訳がましかったり、体裁を取り繕うとして思ってもいないことを書こうとする向きがあるからである。率直に書く、ということができていないのは自分の課題だと思う。誰にでも好かれようとするならば、本心の少なからぬ部分を犠牲にしなければいけない。もちろん、あまりに無頓着では世渡りもままならないから、都度都度妥協もするのが肝心だけれども……それはそれ。