PKMN×PKMN小説を求めて(6/?) 附:『ポケモンラブホ物語(笑)』

 「ポケモンラブホテル」スレが立てられたのは、繰り返しになるが、2001年3月4日深夜のことである。「2ちゃんねる」にポケモン専門板、いわゆる「ポケモン板」が開設されたのは2000年11月5日。翌2001年の1月には携帯ゲーム機の話題全般を扱う「携帯ゲーム・ポケモン板」となっている。ちなみに、これもまた繰り返しになるが、『ポケットモンスター』全般のエロパロを投稿する「ポケモン」スレの誕生が2001年の12月23日であり、そのうち特に「PKMN×PKMN」に特化した「PKMN不思議のダンジョン総合スレ」(「PKMN同士総合スレ」)の設立は6年近く後の2007年9月28日であった。
 2001年当時は「PKMN×PKMN」どころか『ポケットモンスター』自体のエロパロないし小説を書くこと自体が躊躇われていた。1999年に起こった「ポケモン同人誌事件」の余波は、当時のレス内容のあちこちに感じられ、公然とポケモンでエロを書いたら通報される、というような意識は、ぼんやりと共有されていたようである。そんな時期に、「PKMN×PKMN」小説が書かれていたのはやはり先駆的だ。
 「ラブホテルスレ」が立った翌日の夕方、「物語」という形でポケモンへの愛を表現する者が現れた。実は、この小説が投稿された背景には、同時並行的に進行していた別のスレも関わっているのだが、詳細は後に回す。
 とにかく、これがネット上に現存する最古の「PKMN×PKMN」小説である可能性がある、ということの重要性に鑑みて、密かに全文を引用させていただきます。もちろん二次創作でしかも20年近く前の作品とはいえ、他の誰かの著作物ではあるのだが、本作がこのスレを除いては読むことができない事情も合わせて、保管しておく意味はあると言い訳させてもらう。
 一応、末尾にリンク先とレス番号も付けておくので、興味のある方はそちらも参照していただければと思う。
 タイトルは『ポケモンラブホ物語(笑)』。サンダース♂×シャワーズ♀のSSである。官能描写あり。3月5日から翌6日にかけて、3回に分けて投稿された。読みやすいように、一部作者によるコメントはカットし、各回の冒頭に数字を付しておいた。


ポケモンラブホ物語(笑)』

1
ここはポケモンラブホテル、
ホテルのロビーではシャワーズが周りを
見回しながら落ち着かない様子で待っている。
どうやらここで相手を待っているらしい、
しばらくしてシャワーズは何かを見つけ立ち上がった
視線の先にいたのは一匹のサンダースだった、
「おうっ!またせたな!」
「ちょっと・・大きな声出さないでよ・・しかも遅いわ・・」
「わりいわりい、ちょっくら用事があってな」
「ほんと恥ずかしかったんだから・・みんな見てるし・・・」
「ああ、おまえ人気あるみたいだな。で、いいんだよな?」
「う・・うん・・・」
「後で文句いうのなしだぜ?」
「・・わかってる・・・」
その言葉を聞くとサンダースは受付へと向かった、
「一部屋お願いします、代金はこのトレーナー宛で」
「失礼します、少々お待ちください」
そういうと受付はサンダースから渡されたカードを
カードリーダーに通して内容を確認した、
「了解いたしました、お客様の部屋番号は214号です」
そういって渡された鍵を受け取ると二人は
二階へと向かうエレベータに乗り込んだ

2
「214・・・ここか、よいしょ」
サンダースはポケモンでも使えるように作られた
ペンダント型のキーをドアにかざした、
ピピー・・ウイイイイン・・・
ドアは自動的に開いて、二人は中に入った、
シャワーズ、身体洗いにいこうぜ」
そういうとシャワーズをシャワールームへつれていった、
シャワーズ・・そう緊張するなよな?」
「ごめん・・・初めてだから・・こういうの・・」
「誰でも最初は初めてさ、ほら、かけるぞ」
シャアアア・・・・シャワーの音が浴室に響いた、
「あ・・・ねえ・・・あつい・・・」
「おお、わりいわりい、おまえは水の方が良いんだったな」
そういうとサンダースはシャワーの温度を調節した、
「うん・・ありがとう・・・でも冷たくない・・?」
「俺?俺様は全然大丈夫さ、それよりよく洗えよ?」
「うん・・・・・ふふ♪サンダースかわいいね」
「はあ!?なにいってんだおまえ?」
「いや、ほら、毛がさ」
「ああこれ?濡れると毛がねちまうんだよな・・・」
「ふふふ♪そろそろ出ようか?」
「ああ」
サンダースはシャワーを止めると身震いした、
シャワーズの緊張は随分ほぐれたようだった、

3
シャワーを浴び終えると二人はベッドに上がった、
「あのさ・・サンダース・・本当は私のことどう思ってるの・・・?」
「・・・大好きだよ・・・なんかいろいろ意地悪もしたけどな・・・」
シャワーズはサンダースの気持ちを確かめたあと安心して彼を受け入れた、
サンダースはシャワーズの背中に乗り上がると腰を動かし始めた、
「あっ・・・・・サンダース・・・」
「どうかしたか・・・・?」
「う・・ううん・・・別になんでもないんだけど・・・」
「そうか・・痛くないか・・?」
「うん・・だ・・だいじょうぶ・・あっ・・」
シャワーズはバックから責められて声を出すのを我慢しているようだった、
「声出すの我慢しなくていいんだぞ?」
「うん・・でも・・・はずかしい・・」
「大丈夫・・・誰も聞いてないさ・・」
「そうね・・あっ・・あっ・・気持ち・・いい・・・」
「・・うっ・・そろそろいくぞ・・・」
「・・待って・・・もう少し・・・お願い・・・」
二人はしばらく続けていたが今度はシャワーズが限界だった、
「ん・・?そろそろいくか・・?」
「・・おっ・・お願い・・・・」
サンダースは腰を激しく動かした
「あっ・・あっ・・あっ・・あんっ・・・・・・」
「・・俺も・・・・・うっ・うっ・・・・はあ・・はあ・・・」
しばらくの間沈黙が続いたが二人はシャワーを浴び、外へ出た、
「料金はトレーナーの方に、ですよね?」
サンダースは横目で挨拶すると二人でホテルを後にした、
「・・・そろそろメシの時間だな、シャワーズ、俺が案内するよ」
「そうね、何か美味しいモノ食べたいわ」
「だったらいろいろ食べ歩きするか・・・」
二人は夕方の繁華街へと消えていった、肩を合わせて・・・


出典:「ポケモンラブホテル[R-15]」レス番号31、46、58 https://game.5ch.net/test/read.cgi/poke/983717029