黒歴史反省〜エタらずに楽しく二次創作書くための7つの方法〜

 約15万字もの、エタなった黒歴史小説の実例をこのブログで示した。(『エターなるオンプテ小説』)
 自分は、HGSSからポケモンに戻ってきて、同時にケモナーも発症しており、その頃から二次小説書いてみてえなあ、とか考えていたわけである。しかしまあ、当時はいわば厨二病とでも言えばいいのか、いわゆる「文学病」を患っており、二次創作自体に斜に構えた態度を取っていたわけである。ただの、馬鹿ですね……
 その一方で、『ポケモン小説wiki』の作品群なんかを読み漁って、特に推しポケが出てきてなんやかんやしてるのを見てムフフとかやってたんだから、素直じゃない。ともかく、小説を書こうとする試み自体は、その頃から既にしていたのだった。2010年代初めのことである。けれども、書いては消し、書いては消しで全く小説として形にならず、そのうち投げてしまう。妄想ばかり逞しくして、ろくに創作に向き合うこともせず、虚しくpixivで推しの画像や小説を探して時が過ぎていった。しかもほとんどないし。
 勢いで遅すぎるtwitterデビューをしてから、久しぶりに創作をしてみようかと思い立ったのが、2019年の秋、関西けもケから帰った直後だった。ポケモンに出戻りしてからちょうど10年が経っていた。その頃から相変わらずポケモン好きのケモナーであり続けたし、一時期はポケモンが好きでなくなったらどうなんだろうなーとか考えて不安になったこともあったが、どっこい性癖はブレていない。
 まあ、これで1年と少し同人の真似事をしてきて、だいぶ交流もできるようになったしネット生活も安定してきたので、ようやく過去のアレだった自分を直視できるようになったのであった。そうすると、結構教訓めいた、それか自戒めいたことがいっぱい浮かんできたので、いつか二次小説を書くかもしれない誰か向けに、自分の経験とその記憶を元にして、いくつか書き残しておこう。

 

「エタらずに楽しく二次創作書くための7つの方法」


 1:むやみに長編を書いてはいけない

 最重要事項。以下の注意事項というのは全部、ここに繋がってくる。しくじった途端に長くなる。よくバズるツイートが言うように、「下手でも完成させろ」であるが、端的に言い換えれば、短く済ませ、ということである。個人的には初めは2〜3万字くらいを上限にすべき。その文量でも、意外と書きたいことは書ける。

 2:全てを書こうとしてはいけない

 何から何まで書こうとすると、書けなくなる。まあ、これをライフワークにするんだという気概があるなら別だが。部分で全体を表現するというスキルは大事。いかに楽するか、手を抜くか、妥協するかも一つの技量。

 3:意味もなくキャラを増やさない、設定も増やさない

 全てを書いてはいけないの亜種である。ノリで新キャラを出してはいけない。増やしたキャラに重要そうな役割を与えるのはもっとNG。筋が複雑になり、肥大長編化、エタへの道が開かれる。出すにしても、主役とエキストラのメリハリをつけるべし。番外編とか、外伝とかも、極力やめようね!

 4:意味もなく視点や人称を変えない、文体も変えない

 一度決めたスタイルは極力崩すな。意図のわからない表現は読者を混乱させるだけ。そのうち作者も混乱する。とかく視点変更はエタる作者がやりがちなのである(n敗)。一章ごとに変えるとかね。

 5:表現を無駄に凝らない

 文学を気取るな。「所詮二次創作」という気分でいけ。慣れないうちは、慣れていても基本は平易な表現を心がけるべきだと思う。書いているのは二次創作だし、そもそも小説だし、詩ではないのである。よって破格語法はNG。

 6:書きたいことに対して素直になる

 エロを書きたければさっさとエロを書けるように書け。ウジウジしてると上記の無駄な長編化に繋がり、エタるリスクも高くなるぞ! もちろんエロまでの導入は大切だけど、きもちあっさりめにするのがいい。というか、エロ書きたいなら、まず恥じらいを捨てよう……それ以外のジャンルにしても然りだ。

 7:独りで書かない

 ある意味、一番大事かもしれないこと。
 「ファン活動なのに孤独になってどうする。病むぞ」
 真理である。書くという活動をする以上、同じ字書きとの触れ合いは大事。馴れ合いだって? 外野に絡まれることが稀な字書き界隈では、そういうの、大事ですよ……


 色々書いてはいるけれど、要約すれば、「明晰な小説を書け」ということに尽きる。主題に向かってまっすぐに書き進め、意図の伝わらないような表現・演出は避け、何より簡潔に済ませる。場合によっては妥協も辞するな。書けないとこがあったって、どうせ次がある。
 ……こういうことは、誰かに言ってるつもりで、自分自身に言っていることである。また最近、文章が長くなり始めたので。