なぜかガラル転生したコライドンだけど、イケメンなのですべて何とかなった 26〜28話

 2024年初更新がこういう形になるとしょうもないのであるが仕方ない。

 Privatterでコソコソ更新していたヤツなのだが、昨今の情勢ゆえ、いつ使えなくなるかもわからないワケであるから、こっちを使っても良いのでは? と思ったので、今更だがこちらに切り替えてみた。更新分は28話であるが、他所ではまだ公開していない26・27話も抱き合わせで投稿することにした。それ以前のはpixivやポケモン小説wiki、お好きな方でおさらいください!

 

 26

 二匹は飼い慣らされたワンパチのように従順に四つん這いの姿勢になると、尻尾をピンと突き立たせて無防備なアナルを見せつけている。しなやかで張りと潤いのある彼らの脚の間から、トロピウスの熟れた房のように勃起したペニスが元気に跳ねていた。精をいっぱいに溜め込んで、勝手にぴく、ぴく、と振れているそれをギュッと根本から握りしめてみると、それだけで射精してしまいそうな素振りで敏感にお尻を宙高く突き上げる。しっかりとした硬さと、弾力のあるぷにぷにとした感触を指先で感じながら、コライドンはオンバーンプテラの若々しい艶を放つ腿につい目移りしてしまう。名前と噂でしか聞いたことのないサンの実とスターの実が同時に目の前に差し出され、好きなのを食べるがいい、とでも言われているかのようだった。反射で飲み込んだ唾の音がやけに大きいのは気のせいだったのかどうか、コライドンはわかりかねた。
 自分の下腹の内側は太鼓を打ち鳴らしでもするように疼いている。逞しい体躯のコライドンからすれば、子ども同然の細身である翼竜たちが、雄壮さだとか勇敢さだとか一切の雄性をかなぐり捨てて、同性にカラダを犯されたがって自分からその尻を差し出してくる姿を直視していると、頭がおかしくなりそうなほどにたまらなかったが、自分の中にそういう感情が眠っていたということに驚かされるだけでなく、その感情の思いの外大きいことに呆気に取られた。自分の股から露出していた大きく、硬く、熱気を放散するペニスが、まるで樹木の成長をタイムラプスで見るように、喉袋の下端にまでそそり立った。
 地べたの頬を擦り付けながら発情し善がっていたオンバーンが発色の良いエメラルド・グリーンの飛膜を頑張って広げてひょろ長い腕を窮屈そうに後ろ手に伸ばし、コライドンの蒸れた大きなペニスをありがたげに握った。恐る恐る、けれども次第に大胆に、露骨に、爪を肉棒に食い込ませてはその大きさに感じ入っている。
「はあっ……あっあっ……あ゛ははぁっ!……」
 オンバーンは引きつった薄笑いを浮かべ、腰を大袈裟なまでに跳ね上げる。彼のペニスがムクホークに囚われたヤヤコマのようにピクピクと抗うように動くのをコライドンは手の内に感じている。
「あいい゛っ……あいい゛」
 呂律の回らない口先でオンバーンが兄貴っ、兄貴っ、と焦がれるように呟く。コライドンは胸を熱くさせながら、この蒸気のようにむんわりと膨らんだ感情にあてられてぽうっとしてくる。血が荒ぶったケンタロスのように全身を駆け巡り、まるで全身が一つの男根となって勃起でもしたかのように強張っていた。
「あううっ……ぅんんっ……!」
 プテラプテラでいっそう敏感に、可愛らしくその引き締まったカラダを官能的にくねらせていた。さっき打たれたばかりの臀肉から、コライドンの手の形が滲むように赤く浮かび上がっていた。あられもない体位でカラダを弄ばれるのがよほど嬉しくて快感に浸り切り、コライドンの微かな指の動きに対してまるでツボに効きでもしたように肩や腋や腿の肉を痙攣させるのもなんだか健気に思われる。
 まだまだ彼らの熟れたペニスを弄くり回したいのはやまやまだったが、あたかも招いてでもいるようにぽっかりと弛んだ二匹のアナルはもう耐え難かくんなっていた。ペニスから手を離して爪先を腹と尾の境目をねっとりと這わせながらアナルへと手を伸ばした。その周縁からグリグリとじっくりと丹念にこねてやると、二匹とも身を柔軟に捩らせて悦びを体現してくれる。
 堪らずにその小ぶりに筋肉の盛り上がったプテラの尻へとコライドンは鼻先を突っ込ませた。ヒク、ヒクと蠢くアナルにべっとりと唾液を塗しながらじっくりと口づけする。ぢゅぢゅぢゅ、と啜り上げるような水音が鈍重な響きを立てる。
「んっ!……うう゛うっうっ……んん゛、ん」
 糞を拭うように根本まで伸ばした舌をしっかりと花開いたアナルに押し付けながら下から上へ何度も舐め上げると、ぷにぷにとして柔らかい臀部の触感が気持ちよくていつまでも味わっていたかった。
「くうぉっ……くおらうぃどんすぁんぅ」
「おう……どした」
「はんえ、くしゅぐったいんっぢぇ……」
 言葉もしどろもどろに、コライドンの頭羽が自分の尾の付け根を擦れてくすぐったいと訴えながら、プテラはキュッキュッと尻を横にリズミカルに振るので、コライドンの口元に後穴が押し付けられ、束の間、息ができなかった。
 思わず口を離し、ぷは、とひとしきり息を吸い、もきゅもきゅと動いている小賢しい臀肉を打ってから、コライドンは仕返しと言わんばかりに舌先を翼竜の直腸の内へ挿し入れた。ドラメシヤが親のドラパルトのツノに収まるように、あっさりと内に挿入った舌を無茶苦茶に動かす。幾重にも襞をなしているヌメヌメとした粘膜を舐め回して、水分を全て舌で吸いつくしてやるとばかりに掻き回すと、悶絶したプテラが、
「んん゛っー!……んんん゛ん゛ん゛ん゛ーぅっ!……」
 と、声音を変え、尻を振り振りして善がり狂う。コライドンは調子づいてきて、ほじくり返すように舌で穴のぐるりをなぞるようにすると、一舐りごとに柔らかな肉感が感じられる。振り乱れる腰の動きに合わせて、宙ぶらりんになった翼竜の男根が揺れて、引きつった腹筋にあたってペチペチと小さく乾いた音を立てるのも意地らしい。
 内壁の締め付けを感じながらやっとのことで舌を引き抜いて、なおも不満げな尻を強めに打ってやると、うお゛ん、と切ない悲鳴を上げながら翼竜は腰の力を抜く。オンバーンは隣でさっきから不満げに下腹を震わせているのが、視界の周縁のぼやけた辺りからも窺えた。コライドンはその尻を両手で鷲掴んで揉みしだくとパン生地を練るようによく爪が食い込んだ。そして、紅色に染まっているアナルをめいっぱい舌でチロチロと弄んでやると、蝙蝠らしく甲高い声を上げて鳴くのだ。
「うお゛っ……あいい゛ぇっ……」
 抑えた喘ぎ声を漏らしながらも、その両腿にぶら下がったペニスはいよいよ血色よく勃起してごまかしの効かないほどにピンピンしていた。今度は顔を腹の下に潜り込ませ、汗ばんだ腹筋に張り付いた雄の裏筋からアイアントの戸渡まで一息に舐め上げる。痺れたように全身を震わせて込み上げてくるものを堪えようと頑張るオンバーンの尻に、またひとしきり舌を挿し込んで猥雑な水音を上げて舐め立てた。
「ぅぉぉぉぉぉん……うぅぐぅぅぅぅうぅぅぅっ……」
 イワンコ遠吠えのようなオンバーンの声はまるで遠くから聞こえてくるように、か細かった。コライドンの全身はジャラランガの奴とタイマン勝負をした直後のように火照っていて、血はドクドクと循環し、筋肉という筋肉から血管が浮き出して、ピクピクと神経質に鼓動していた。そして、劈くようなペニスは痛みさえ感じるほどに股間から直立して精の吐口を切望している。今ならどんなことでもできるし、どんなことでも吐き捨てられてしまいそうなほど心もカラダも狂喜していた。
 オンバーンのアナルに勢いよく唾を吐き、一思いにペロリと舐めた。顔を上げたコライドンは、なおも従順に四つん這った二匹の姿態をじっくりと眺めながら、自分にペニスの硬さを確かめるように二、三度扱き、それから、水掻きの張った指を扇のように閉じて、ゆっくりと二本分の爪先を彼らのアナルへ挿し入れると、花弁のような肉の襞はこれだけ善がっているにもかかわらず抵抗感があったが、ぐっと力を込めて押し込むとあっけなく指の付け根まで挿入ってしまう。二匹の中でクイと指を曲げてヌメヌメとした腸壁を押し上げると、
「んふぁあああっ……んんんんんっ……!」
「ぅぁぁぁっ……ぅぉぁぁぁ゛あっ!……」
 プテラの方は甘い声を漏らしながら、コクリと頷くように力強く尻を上下させる。上半身は脱力してすっかり草地に委ねていて、夢見るようにじっとコライドンの指を尻の内側で感じようと努めているようだ。両指をリズムを取るように交互に動かして彼らの奥を弄ると、それに応じてプテラの腰はくねるし、オンバーンの尻はピク、ピクと震えながら突き上がり、獣じみた欲情が張り裂けそうなくらいにまで高まっていく。
 これからコイツらをどうしてやろうか、と自分ながら下卑た考えを抱きながら翼竜たちの尻を弄り続けながら、その毒と混乱と火傷とを同時にくらったような混濁したカラダと心の状態に至って、コライドンは決してこれは初めてのことじゃない、という気がしたのである。コレはいつかどこかで自分が感じたことであり、感じさせられたことだったと、そんな確信が頭をよぎった。犯されようとしているコイツらと、犯そうとしている俺、何かに似ていたんじゃねえか? もう少しで何かが蘇ってきそうだった。ピースが一つ埋まれば完成するパズルか何かのように、もどかしく感じられた。


27

 二本指が容易に奥まで挿入るようになると、横並びに四つん這いになって従順な翼竜たちの中へ指を出し入れするごとに、コリコリとした後ろの口がみるみると緩んでいく。
 理性もへったくれもない剥き出しの汚らしい喘ぎ声を上げながら、彼らが反射的に尻の筋肉をきゅっと窄めると、直腸の内壁がコライドンの指をかたどるように狭まる。それこそ下の口で熱心に指をがっちりと咥え込まれているような心地で、お返しに力強く爪を中で掻き回すと、クリームのようになめらかな腸壁の表面を指が滑り、するとプテラオンバーンも電撃を浴びさせられたかのように、尻尾ごと尻を跳ね上げて善がりまくるのだ。
 コライドンは自分でも果たしてどう表現すればいいかわからない表情を浮かべながらゆっくりと指を引き抜いた。自分のものが熱と張り裂けそうな痛みを伴いながら激しく屹立するままに、今度は握り拳を作って、彼らの後ろに押し当ててみた。ぐいぐいと捏ねるように一押し、二押しとしていくと、まるで魔法の壁に触れたかのように拳は面白いように二匹の中に埋まっていく。拳が全部挿入ってしまった。そうすると手首はするすると、きゅもきゅと顫動する翼竜たちの中へ飲み込まれていった。
「んっ!……んぉぅんっ!」
「お゛おおんぅ!……」
 拳を挿れられた二匹の苦しげで切ない呻き声が漏れる。コライドンはしばし呆気に取られていた。恐らくは二匹とも常日頃から棒状のものなら何でも咥え込んでいるんだろうが、よもやコライドンの拳まで平気でぱくついてしまうとは、大したカラダだと思った。
「すげえ……」
 思わずそんな感想が口に出た。一度拳を引き抜いてみると、それが排泄のために使われる器官であることが信じられなくなるほどに広がった二つの暗い穴が目の前に現れた。淫らな翼竜たちは太腿を外側に思いっきり開いて、そのぽっかりと開いた穴をさらに見せつけようとする。ヨダレのようなトロリとした体液が、その端からアイアントの戸渡を伝って流れていた。彼らのほっそりとした膝は重なり合って、尻の肉も頬を寄せ合うようにくっついていたので、まるで尻についた顔同士が仲良しげに秘められた会話を交わしているように見えた。
「ねえ、あにきっ……」
 オンバーンが肩甲骨をくねくねと動かしながらコライドンに振り向く。その顔はすっかり赤く上気していて、恍惚とした眼差しをコライドンの雄々しい肉体に注ぐと、この先のことを空想して期待感に煽られたのか、何もされていないのに微細にカラダを震わせていた。
「ん?」
「もっと、もっと、その拳、ぶち込んでくれよぅ……」
 お願いします、と頭を下げる代わりに小ぶりで引き締まった尻が頻りに縦揺れする。
「お、俺もぅ」
 一方で隣のプテラの方は、プルプル、と横に尻を振る。しなやかな筋肉を溜め込んだそれが、オンバーンの臀部に衝突してペタ、と音を立てるのも淫靡である。オンバーンはサッとプテラに向き返って、どこか挑みかかるような目つきで見つめる。
「そうやって抜け駆けしようったって無駄だからなぁ……」
「何が……」
「俺が先に兄貴にチンポ挿れてもらうんだから」
「先だろうが後だろうが、どうせ挿れてもらうんだからいいだろそんなこと……」
「だったら、先に俺が全部搾り取っちまうから……」
 そう言って、さりげなくコライドンに向かって小振りな尻をフリフリしながら見せつけてくる。
「ほらほら、喧嘩すんじゃねえよ」
 嗜めるように、突き上げられた尻どもを引っ叩くと、およそ翼竜らしからぬ声を挙げて彼らは善がった。甘えるパウッツェルのように甲高く、もっと欲しいと言いたげに尻たぶを揺らして煽ってくる。
「聞き分けが悪いと、こうだぞ」
 まるで自分が発しているようには思えない言葉を吐きながら、もう一度握り拳をプテラオンバーン、それぞれの肛門に挿しいれた。大口を開けたアナルはただ弄くり回されるまま、まるで柔らかい粘土のように節くれだったコライドンの拳を受け入れる。こねくり回される彼らの反応も、いっそう激しく、敏感に、貪婪になっていく。
「あはっ……ああははっ……しゅぐぉいっ……はっ……んんん゛っ……!」
「きぃゅうぅぅぅんっ……! ふぉっ……お゛ん……!」
 腸壁をゴリゴリと撫で回されるのがたまらなくて、プテラは尾をパタパタと細かく横に振り、全身を蛇のようにうねうねとくねらせて善がっている。オンバーンは威嚇するニャヒートのように尻を限界まで突き上げ、小刻みにカラダを振るわせて迫り来る強烈な快感に悶えている。
 手首の骨を鳴らすようにグルグルと捻るように大きく回転させると、彼らは堪らず腰を引いて拳から逃れようとするが、その拍子に尻肉がギュッと閉じるので、コライドンの拳も柔らかく温かい粘膜に握りしめられる。少なからぬ圧迫感を覚えるくらいの力の強さで、10番勝負で取っ組み合った後にジャラランガと交わす握手を不意に思い起こした(そこで一瞬、石橋の下で一匹過ごしているであろうジャラランガのことを思い浮かべる。この調子だと帰りは遅くなりそうだ、とコライドンは思った)。そのまま腕を垂直に伸ばすと、手首からさらに肘までが収まってしまって、びっくりした。拳が二匹のお腹を裏側から押して、引き締まった腹筋からコブのようにぽっこりと浮き出していた。
「おい、どうだよ?」
 相変わらず自分が喋っている気がしなかった。誰かに意識を乗っ取られたような、そんな馬鹿な空想をしながら、コライドンは彼らの尻の奥の何やら敏感な辺りにジャブを喰らわせた。こいつらに誘われた時には、いくら可愛げのある奴らだからといって、腕までぶち込むだなんて考えもしなかった。自分に驚きつつ、案外不自然にも感じていないのも、元々俺にそういう欲望があったからなのか。確かに、何かを思い出せそうな手応えはするのだ。
「はひっ!……あいいいいっ……!」
 あまりの刺激に全身を痺れさせ、口を開くのもやっとという調子でオンバーンは叫んだ。もうワケわかんないくらい気持ちいいです、と言おうとしても、もう腑抜けた喘ぎ声しか出すことはできないのだった。それはプテラも同様であり、
「んぅうぅっふ……んんんぅぃっ……」
 美食家がことさらにカイデンの巣を味わってみせるように、直腸でコライドンの腕を咀嚼しながら、天にも昇るような心地で全身を性感帯にでもして、地べたにそのほっそりとしたカラダを擦りつけて悦ぶ姿体を見ていると、否が上にも股間に聳える暴力的なそれがズキズキと痛む程だった。
 トドメに思い切り拳で一発、裏から腹をぐりぐり押し出すと、一斉に苦しみとも嬉しみともつかない叫声が漏れる。
「なあ」
 コライドンは言った。
「もっと、気持ちいいの欲しいか?」
「はひいっ」
「んふうっ……」
 プテラオンバーンが仲良く腑抜けた返事をするのを聞きながら、コライドンはゆっくりと腕を抜き出し、まるで突然陥没してできたかのように見える彼らのアナルに鼻先を近づけ、襞を成している縁を舌で丁寧になぞってやる。よほど丁寧に準備をしたのか、普段の用途がどのようなものか忘れてしまうほど、そこは新鮮なきのみのような爽やかな香りがするのだった。先が二股に割れた舌を器用に動かしてもうしばらく二匹を弄んでおいて、すっかりイキリたってどうしようもなくなっている自分のモノに軽く触れてみると、自分でも驚くくらいの硬さと熱さを湛えていた。これからこれがあの中に挿れるんだな、と考え、堪らなくなってきた。

 

 28

 横並びになった豊満なモモンの実を見比べながら、コライドンは自分の竿を軽く握りしめて扱くと、いっそうと背伸びをした先端が大きな喉袋にタッチする。腹を空かせたルガルガンのように獲物を襲わずにはいられない獰猛さをもって、血管が赤みを帯びた陽物の表面に刺青のように浮かび上がってきた。二匹はヒクヒクと後ろの穴を収縮とさせ、来たるべきモノを今か今かと待ち侘びている。尻で呼吸をしているみたいだった。
「よしっ……」
 垂直に持ち上がった二匹の尻尾を根本から掴んで持ち上げてみると、もうそれだけで絶頂に達してしまったかのように腰を大きく振るわせる精悍な雄としてはしたない素振りをする。オンバーンの首元の豊かな白髭のような毛並みは汗と土がこびり付いてすっかり汚れてしまっていて、綿毛のようにふっくらとした質感も見る影もなく、見窄らしい姿体を晒していたが、そんなことどうでもいいとばかりに性に狂っている。
「あにぎぃ、ほひいっ、ほひっ……すぅ」
「何が欲しいって?」
 わかりきった問いに意地悪くすっとぼけてやる。
「そおっ……ひんぽうっ! ひんぽっ……!」
 必死に懇願しようとするが、まともに呂律が回っていない。
「あー……よく聞こえねえな」
 ほら、もっかい言ってみろお? 尾の付け根を絞り上げるように掴んで引っ張り上げると、狂い善がった声を漏らしながら、力なく浮き上がった下半身をもぞもぞと動かしているが、股下から垂れるペニスは勃起したまま、先端からトロリとした我慢汁を垂らしている。
「ひ……ひっ……ついん……ぷぉ……」
 夢見心地な口ぶりで、それでもコライドンに挿れてもらいたい気持ちは一心に、雛のようにカラダをバタバタとさせているオンバーンの尻たぶをいきなり乱暴に掴んだのは隣合って尻を差し出すプテラの爪だった。
「ひぐっ!……て、でめっ」
「ははっ……ひ……ひっでえ声っ!……」
「……うるじぇっ」
 オンバーンは舌を出して返事するのがやっとなほど善がっていた。しなやかな尻を立て続けに二発、思いきり引っ叩いてやると、尻肉に浮かんだコライドンの手形がいっそうと赤みを帯び出した。
 普段は互いに勇敢に振る舞っているだろうこの雄たちが、コライドンを相手に、今や物欲しげにアナルから腸液を垂れ流しさえしている姿は哀れっぽくもあり、面白くもあり、可愛げもあって、ともかく見ているだけでコライドンの心を乱すには十分な姿体であった。
 いきなり手を離して、へたり込んだオンバーンの腰を両手で掴むと一気に自分の下腹へ引き寄せた。期待のあまり漏れるオンバーンの悩ましげなため息に鼓動が高まるのを感じながら、極限まで勃起したペニスをほんのりと桃色に腫れた尻にぺちぺちと叩きつける。
「えへへぇっ……」
 悔しがるプテラに向かって勝ち誇った顔をしながら、早くちょうだい、と言わんばかりにオンバーンは腰を振り乱す。コライドンは根元から自分のモノを掴んだ。それにしても、この体勢だと胸元の大きなタイヤ状の喉袋が邪魔をして股間の辺りが見えないのがもどかしい。何とかペニスをアナルにあてがってやると、シビルドンのような大口が瞬時に閉じて先っぽをパクリと捉えた。コライドンの背筋が思わずすくっと伸びる。
「うお゛っ!」
 腰を前に突き出すだけで楽々と挿入っていくが、それでも奥の辺りは結構締め付けが強いのだった。オンバーンが痺れたように腰を動かす度に、急にキツく閉じた内壁がペニスを締め付けてくる。油断するとそのまま股間を持っていかれそうだった。自分の尻で精を絞り取ってやろうと決意を固めているかのようだ。オンバーンの内側の温さをコライドンは股間でひとしきり味わいながら、意識が朦朧としたかのように目を細める。夕暮れにさしかかった空が少しずつ明度を下げていた。
 ゆっくりと腰を前後させる。ちゃっ……ちゃっ……と水の撥ねるような音を立つ。コライドンの熱を帯びた陰茎がオンバーンの尻の中を行ったり来たりして、腹の裏をしつこく苛ませた。
「おい、どうだ?」
「ひひっ……ん゛うぅ……」
「ケツ、気持ちいか?……」
「ぎも……ひもぎっ!……」
「ひもじい?」
「ひぎっ!……ひおいいっ!」
 手首にスナップを利かせて手厳しく尻をビンタしてやると、むしろ喜んで下半身を波打たせている。生意気だとばかりにコライドンは、その丸くデカい耳を掴んで引っ張り上げた。
「あひぃっ!……ゔれじっ……こあいどんあいいっ……!」
 上半身を海老反りにさせられながら、それも堪らないというかのように、だらしなく舌を垂らしてされるがままになっている。くっきりと背中の中心を通る筋を白濁した汗がぎこちなく流れていたのを、さっと舌で舐めとってやると、キョジオーンが撒き散らす粉のようにしょっぱく感じた。彼が普段はこのガラルという土地のあちこちを飛び回って郵便やら何やらを運んでいる姿を想像するにつけ、いま躊躇いも見せず善がり狂う姿がいっそうのことイヤらしく、ときめいてしまう。
 興奮はしていた。逞しく若々しい雄たちをこうして二匹同時に手込めも同然に扱っていると、これまで抑えていたものが堰を切ったように溢れ出てくるのは、いっそ感激するほどであったのだが、自分が口にする言葉はいちいちぎこちなく、どこか他所の奴になりきって演じているんじゃねえだろうか、という微かな違和感もあった。ヤッている時ってのはこういうもんなのか、それともこんなことを考えているってことは、まだ吹っ切れてないってことなのか? パンのような尻たぶに指を深く食い込ませながら、打つような音を立てて激しくメリハリをつけて腰を前後させた。腹と尻がぶつかりあって、タン! タン! と草地に生々しい物音が立つ。腸壁の抵抗も何だと言わんばかりに、無理やり熱棒で押し広げ、奥の弱いところを突きまくり、苛んでやった。
「んぁぁぁあっ!……あ゛あ゛あ゛っ……ゅうん……くぅううううっん……!……んほぉっ……イグ……こあいおんあいっ……いぐ……ぎんぽじぇ……いぎゅうっ!……いぎゃいぎゃいぎゃいぎゃ……ゔぐうっ!……んぐぎゅぅぅぅぅっ!……」
 勢い直腸を収縮させながらオンバーンはやかましく叫び、全身を盛んに痙攣させた。その震えがアナルに挿し込んだ太ましいペニスに伝わり、尻の中でいっそうと硬さを増していた肉棒に溜まっていた射精感が一気に高まってくるのをコライドンは感じたところで、ペニスを引き抜いた。先端から少しだけ汁が溢れていた。全体はオンバーンの腸液と混じり合ってねっとりとしたベールに覆われているかのようだった。
「も……もっとくれってばあっ」
 まだペニスを欲しがってゆさゆさと誘惑してくる尻に音高くビンタを張ると、不満げに小さな透かしっ屁をするのもだらしない。草地にはどっぷりと黄身がかって粘り気を帯びた精液がぶちまけられていた。射精してもなお怒張した細長いペニスが息を切らして、オンバーンの股下にぶら下がっていた。しばらくしてやっと呼吸を整えた蝙蝠竜は、ゾクゾクとした笑みを浮かべながら、背中を艶らしく捻らせてコライドンに振り返る。
「そのまま射精してくれてよかったのにぃ」
「……悪い。で、どうだった?」
「んはぁ……ほんっと良すぎ……」
「良かった」
 労わるように指先でアナルの周りをくすぐってやると、感謝するように腰を振り乱した。
「次は絶対中に射精してくれよ」
「おう、また今度な」
「へへっ……!」
 もう一発、オンバーンの尻を叩いてあしらってやってから、その隣で待ち遠しげに従順に尻を突き出しているプテラに目を遣る。お前も忘れてないぞ、と一際強くたわわな尻を平手で殴ってやると、瞬く間にそこに赤い手形が色濃く素直に浮かび上がった。堪らずにそこを舐めてやると、嬉しそうに大臀の肉がくねくねするのだった。
「じゃあ、次行くぞ」
「あっ……はいっ……」
 オンバーンと同じ要領で尻たぶをがっちりと掴んで、萎えそうにもなく真っ直ぐにそそり立ったペニスをそのまま突き挿そうとした。先端が難なくプテラの中に収まろうとした時、突然背後の草むらががさごそと音を立てた。
「妙な声がすると思って来てみれば、大したことしてんじゃねえか!」
 背後から聞こえるその声が、コライドンの頸をねっとりとくすぐる。
「せっかくなんだから、俺も混ぜてくんねえかな?……ええ?」
 怪しげな笑みを浮かべながら、そいつは遠慮もなしにコライドンたちに近づいてきたが、情けないことに、挿入の最中だったために咄嗟に身構えることもできなかった。それどころか、プテラの直腸が急激に締まって、ペニスを思いっきり咥え込むために腑抜けた声が出そうになる始末である。
「気にすんなよ。別に邪魔するつもりじゃねえんだから。ヤるなら3匹よりも4匹の方が楽しいし、絶対気持ちいい、そうだろ?」
 振り向くと、ニタニタとした笑みを浮かべてあのガブリアスがいた。
「何、驚いてんだよ? まあ、大方あの雑魚野郎が何かほざきやがったんだろうが、テメエがコソコソこっちの方へ行こうとしてるのなんざ、丸わかりなんだぜ?……おいおい、そんなに顔強張らせてたらせっかくのチンポも萎えちまうだろ?」
 ずけずけと近づいてくるガブリアスの股からは既に立派なペニスが屹立していた。しかも対になって二本も勃起している様にコライドンは目を瞠ってしまう。ガブリアスはそれを堂々と豪快に見せびらかして至極満足げに振る舞っていた。
「んほぉぉぉおお゛っ!」
 先ほど挿れられたばかりのオンバーンの快楽混じりの悲鳴があがった。ガブリアスは手慣れた動作で、四つん這いになっていたオンバーンの尻穴に二本のペニスを迷わずに突っ込んだ。
「んぉっ……で……でが……じゅぎっ……!」
「とりあえず、今は無礼講としけもうじゃねえか!」
 なあ? 不敵ながら純白な顔つきをこちらに向けながら、ガブリアスは牙をキラリと覗かせた。